循環物色でアルトコイン堅調 BTCは上昇バンドウォーク開始か

9日のビットコイン(BTC)対円相場は91,233円(1.19%)安の7,546,658円と4日ぶりに反落。カルダノ(ADA)、ライトコイン(LTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)など、主要アルトコインに物色買いが入るなか、東京時間のBTCは初めて770万円台に乗せ、対ドルでは68,568ドルの史上最高値を付けたが、SWELL開催を目前にXRP相場が失速すると、BTCも上値を重くし前日終値(763.7万円)を割り込んだ。さらに米時間に入ると主要3指数の下落や、Apple CEOのティム・クック氏がビットコインをAppleのポートフォリオに組み込むことを否定したことを受けBTCも一段安となり、760万円を割り込み750万円割れを試す展開。その後は米株が下げ止まりBTCは切り返したが、市場予想を下回ったCoinbaseの決済報告が重石となり、760万円台の維持に失敗している。

米卸売物価指数(PPI)が前月比で上昇しており、インフレ懸念から実質金利は一段と低下している。しかし、BTCはリスクオフとの綱引きで昨日は上値を伸ばすことができなかった模様だ。ただ、12%近く急落したTeslaと比べれば、BTCの下げ幅は極めて限定的だったと言えよう。期待インフレ率も反転上昇しており、株式市場のリスクオフが継続しようとBTCの下値は限定的と見ている。
本日は午後10時半の米消費者物価指数(CPI)と失業保険新規申請件数の発表が注目となる。インフレの加速と雇用の停滞が示されれば、期待インフレ率に更なる上昇圧力が掛かると指摘される。
テクニカル的には、BTCの対円はボリンジャーバンドの上昇バンドウォークを開始した公算が高いと言え、バンド幅の拡大に伴って2σに沿って相場が上昇する展開が期待される。ただ、8〜9日と連日相場が3σにタッチしているため、目先では1σ〜2σ間のエリアに相場が戻るまで短期保ち合いを形成するか。





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bitbank Report 2021/11/10/:循環物色でアルトコイン堅調 BTCは上昇バンドウォーク開始か
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