元FRB理事、中央銀行コインの可能性を探る

真田雅幸
2018-05-08
(
Tue
)

2006年から2011年まで米連邦準備制度理事会(FRB)の理事を務めたケビン・ウォーシュ氏が、FedCoinなる中央銀行が管理するデジタル通貨の必要性が高まっていると考えていることを明かした。仮想通貨やブロックチェーンを使った技術が未来のお金として注目を集めていることを認め、FRBもこの分野を注視するべきだとしている。

ウォーシュ氏によれば、仮想通貨の盛り上がりの理由の一つとして、中央銀行がお金の供給量を管理する金融システムに対して多くの人が疑念を抱いているという。中央銀行関係者の中にも、仮想通貨のような暗号化された資産というアイデアが優れていると認めている者もいるとのことだ。

「仮に自身が現在FRBに在籍していたとしたら、FedCoinを作るための特別なチームを編成しデジタル通貨の発行を提案するでしょう」

一方、現金を廃止しようといった意図はなく、次の金融危機の際の緊急措置として必要であると考えているようだ。

シンガポールやイギリスの中央銀行は、すでにデジタル通貨の研究を進めている。さらに今年2月、新たにFRB議長に就任したジェローム・パウエル氏もブロックチェーンを使ったペイメントシステムが、経済に大きな影響を与える可能性があることを感じているとウォーシュ氏は語った。

ウォーシュ氏はまた、仮想通貨の欠点として価格の振れ幅が大きい点を指摘している。価格の不安定さは決済手段に向かないとし、通貨の価値を安定させることに関しては中央銀行が優れていると主張している。そのため決済手段としてのデジタル通貨の発行には中央銀行が向いていると考えているようだ。

「米議会はFRBにお金の供給に関して独占的な権限を与えています。仮に仮想通貨が今後、価格を安定させることができ、投機目的だけでなく信頼できる勘定単位としての機能を備えることができれば、中央銀行にとって脅威になる可能性があります」

仮想通貨に使われている技術がお金としての機能を担保するものであり、日常的に使われるようになれば、FRBや既存の金融機関が失うものは大きい。一方、多くの仮想通貨は現状、どの金融資産よりもボラティリティが高く、価格が安定しているとは言いがたい。日常の決済手段として使われるようになるには、このボラティリティをどう抑えるかが鍵となりそうだ。

NYtimes

No items found.
著者
真田雅幸
マーケット・アナリスト

米国の大学で経済学を専攻しお金の流れについて興味を持つ。在学中にビットコインに興味を持ち、bitbankのメディアで寄稿を行う。2015年頃からビットコインのトレードを始め、デリバティブ情報も分析しながらトレードを行う。

米国の大学で経済学を専攻しお金の流れについて興味を持つ。在学中にビットコインに興味を持ち、bitbankのメディアで寄稿を行う。2015年頃からビットコインのトレードを始め、デリバティブ情報も分析しながらトレードを行う。
MARKETSとビットバンクについて

bitbank MARKETSは国内暗号資産(仮想通貨)取引所のビットバンクが運営するマーケット情報サイトです。ビットバンクは日本の関東財務局登録済の暗号資産(仮想通貨)取引所です(暗号資産交換業者登録番号 第00004号)。

販売所について

ビットバンクの販売所なら、業界最狭クラスのスプレッドでお好みの暗号資産(仮想通貨)をワンタップで購入できます。

取引所について

ビットバンクならシンプルで軽量、しかも高い機能性を備えたスマートな暗号資産(仮想通貨)取引所で本格的トレードも可能です。

豊富な機能を持つ、
安定したビットバンクのアプリ。
外出先でも取引のチャンスを逃しません。
ビットバンクで暗号資産をはじめよう!
無料口座開設はこちら
新着記事
VIEW ALL
新着記事
VIEW ALL
市況・相場分析
VIEW ALL
調査レポート
VIEW ALL

ニュース速報

VEIW ALL