現代に蘇るケインズ通貨「バンコール」、ブロックチェーンICOで167億円調達


バンコール(bancor)は、1940年から1942年にジョン・メイナード・ケインズとエルンスト・フリードリッヒ・シューマッハーが提案した超国家的な通貨のことを言う。第二次世界大戦後に世界経済を安定させるため、英国がブレトン・ウッズ会議でバンコールの導入を公式提案したが、アメリカ合衆国の合意をとりつけることができず、実現には至らなかった。 - バンコール(Wikipedia)
ブロックチェーン・プロジェクト「Bancor Protocol」(バンコール・プロトコル)が、イーサリアムのネイティブトークンETHを用いたICOを通じ、ほんの3時間で167億円相当を調達した。
ICOの調達額は過去最大を更新。フィアットベースでは、昨年6月に実施されたThe DAOの160億円を若干上回る結果だ。発行されたトークンの総量は 79,323,978 BNTで、ユーザーはこの 50 %となる 39,661,989 BNTを得たことになる。残りの 50 %は将来的に使用予定とされ、ユーザーベースでは、一人が全体の 83.96 %を握っているとされる。
プロジェクトはイスラエルに本拠を置くBprotocol Foundation(2017年設立)がリードし、LocalCoin Ltd.の主要メンバーであるエヤル・ハートゾグ、ガイ・ベナッティ、ガリア・ベナッティが中心となり開発が進められている。
バンコール・プロトコルは、イーサリアムのトークン標準であるERC20の交換をスマートコントラクトを用いて行うための中間トークンだ。Bprotocol Foundationは、バンコールのトークンであるBNTを「スマート・トークン」と呼び、イーサリアム・ネットワーク上のリクイディティプールとして機能させることを主眼においている。
これは、1940年から1942年にかけてケインズとシューマッハにより提唱された「バンコール」のアイデアが元で、すべての経済交換・貿易が、「世界の中央銀行としての精算プロトコル」として稼働させたい考えのようだ。
バンコールの支持者には、著名なVC投資家であるティム・ドレイパーも参加しており、これがICOの加熱に拍車を掛けたとされている。ドレイパーは、ICO予定のTezosへの出資も表明していた。
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