ロシアICO開始でマイニングへ本格参入

真田雅幸
2017-08-30
(
Wed
)
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ロシアのマイニングファームRussian Mining Coinが独自トークンRMCのICOを開始し「マルチセル・マイニング」計画を進めている。すでに630万ドル(70億円)の資金調達をしており、RMCの最大発行枚数は2万5千枚で1000万ドル(110億円)の資金調達を目指している。

マルチセル・マイニングは次世代のマイニング機器を研究開発するプロジェクトだ。RMCは多くの研究者を雇用しマイニングの研究を行っており、独自のマイニング用ASICハードウェア「Sunrise S11i」を来月から販売する。RMCトークン保持者は、特典として約1600ドルで購入できる権利が得られる。現在、研究開発が進められている次世代ASIC「Multiclet」(マルチクレット)は、既存のASICに比べ電力消費を1/200に抑えられると同社は主張している。

ICOは8月7日より事前販売を開始。1RMCは現在、価格が4150ドルで最低2万5千ドル(約275万円)より購入可能だ。一般向けの販売は8月28日から9月28日で、0.1RMCから購入できるが、最近米SECとシンガポールMASがICOに対して警告したこともあり、アメリカとシンガポールからの購入は制限されている。

ICOで集められた資金の90%はRMCが運営するASICの製造、販売、マイニングなどの事業に使われる。また、マイニングで得た資金の20%がRMCトークン保持者の間で分配される。その他10%が次世代型のマイニング機器Multiclet開発研究費用に使われる。RMCは、来年の10月にMulticletの実証テストを完了し実稼働を目指すと述べている。

ロシア政府もこのプロジェクトを後押ししており、中国主導のマイニング事業の構図が崩れるかもしれない。ロシアは電気料金も安価で、マイニングに適した環境だ。またベネズエラでは自国通貨が暴落したことで、ビットコインやアルトコインのマイニング事業で生活費を稼ぐマイナーもいる。

Russian Miner Coin

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著者
真田雅幸
マーケット・アナリスト

米国の大学で経済学を専攻しお金の流れについて興味を持つ。在学中にビットコインに興味を持ち、bitbankのメディアで寄稿を行う。2015年頃からビットコインのトレードを始め、デリバティブ情報も分析しながらトレードを行う。

米国の大学で経済学を専攻しお金の流れについて興味を持つ。在学中にビットコインに興味を持ち、bitbankのメディアで寄稿を行う。2015年頃からビットコインのトレードを始め、デリバティブ情報も分析しながらトレードを行う。
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