ビットコイン先物、CBOEに上場 上昇基調継続


ビットコインの商品先物取引がアメリカのCBOEで開始された。1月限(XBT/F8)の先物価格は、取引開始と同時に上昇し17,000ドルを超えた。先物取引の上場にあたり、機関投資家はショート(売り)から入るとの一部の見方もあったため、価格の下落が予想されていた。一方、先物取引は、このような予想に反し大幅の価格の上昇で取引が始まった。
現在先物取引は1月限(XBT/F8)、2月限(XBT/G8)、3月限(XBT/H8)の3つの異なる限月が用意され、精算はそれぞれの月の中旬に設定されている。現時点での取引の多くは1月限の先物取引に集中しており、先の読めないビットコインの市場だけに、期先の取引にリスクが高いと投資家は判断しているのかもしれない。
CBOEのビットコインの参照の価格は、米大手取引所のGeminiのデイリーオークションの約定価格を参照している。この価格を利用することで、価格の操作が容易にできないようにする狙いがあるようだ。オークション方式の価格は透明性が高く、その時点での適正価格に近いと言われている。一方、18日にビットコインの先物取引を開始するCMEでは、Bitstamp、GDAX、itBit、Kraken などの複数の取引所の価格を参照にすることを発表している。
CBOEでは主に2種類のサーキットブレーカー方式を採用している。デイリーでのビットコインの価格の変動率が10%を超えた時点で、取引が2分間停止する。また同様に、デイリーの価格が20%を超えた時点で、取引が5分間停止するようだ。今日のビットコインの価格の変動率は20%を超えて上昇しており、すでに2度のサーキットブレーカーが発動した。
ビットコインの先物の必要証拠金は、他の先物と比べかなり高めに設定されており、CBOEでは必要証拠金が44%に設定されている。ボラティリティの高さを警戒してのことのようだ。原油の先物の必要証拠金は、多くの取引所で2%以下であることからも、ビットコインの先物取引の必要証拠金がいかに高いかが伺える。
CBOEのウェブサイトは先物取引開始直後にダウンした。CBOEの発表によると、ウェブサイト上で大量のトラフィックが発生したことが原因だとしている。トラフィックは、多くの市場関係者が先物の初動の方向性を伺おうとして同サイトを訪れたことによるもので、取引には影響しないと報告されていた。
CBOEの1月限の先物価格は18,600ドルを超えており、12月11日時点でのGeminiの価格の16,250ドルと比べ2000ドル以上のプレミアムが発生している。
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