ビットコインの価格が急落、USDTの信用問題が再燃の影響か

真田雅幸
2019-04-26
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Fri
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ニューヨーク州の司法長官事務所(OAG)が顧客の資金を不正利用していたことなどを理由にiFinexを訴えました。iFinexは暗号通貨取引所BitfinexとUSDT(Tether)の発行元であるTetherの親会社にあたります。OAGがiFinexを訴えたことでTetherの信用問題が発生し、市場ではビットコインをはじめとした暗号通貨全体が売られる展開となりました。

Bitfinex,BTC/USDチャート(1時間足)

ビットコインは今週始めまで好調な値動きが続いており、今年の最高値となる5690ドルを記録していました。しかし、今朝のニュースが市場に伝わると一気に売りが強くなり、午前6時〜8時の間で最大8.71%下落しました。

OAGはiFinexに対し、BitfinexやTetherの捜査に必要となる情報を提出するよう求めています。公開された文章によると、Bitfinexは顧客の出金申請に対応するため他の顧客資金を利用したとされており、債務超過に陥っていたことが疑われています。

これに対しBitfinexは公式声明を発表し、事前調査などを行わず訴訟に踏み切ったOAGに失望の意を示しています。BitfinexはOAGの主張に一部誤りがあるとした一方で、顧客資金を利用していたとの主張に対する言及はしていません。

Kraken,USDT/USDチャート(1時間足)

ニュースが発表されると、米取引所のKrakenで取引されているUSDTはUSDに対して売られました。昨日まで1USDを超える値段で取引されていたUSDTですが、一時0.9555USDまで下落しました。

Bitfinex BTC/USD - Binance BTC/USDT 乖離チャート(4時間足)

BitfinexのBTC/USDとBinanceのBTC/USDTの乖離を見ると、今朝はBitfinexのBTCが大きく売られ乖離がマイナス圏まで下落しました。一時的なパニック売りが発生したものと考えられます。現在は通常の77付近まで回復しています。

USDTを発行するTetherの信用問題は定期的に発生し、大手メディアなどでも大きく取り上げられます。一部市場関係者の中には、市場の売りを誘導したい「クジラ」と呼ばれる大口トレーダーが情報の操作を行っているとの見方もあります。

Bitfinex BlogCoindesk

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