Tether社がUSDT疑惑を払拭 米事務所が監査


準備金を超過するUSDTを発行しているのではないかとの疑惑が持たれていたTether社が、米ワシントンに本拠を置くFreeh, Sporkin & Sullivan LLP(FSS)を通じ監査を行ったことを報告した。FSSは、Tether社がこれまで発行したUSDTの額より多くの米ドルを保有していると結論づけている。
FSSは、テザー社の銀行口座残高やバランスシートなどの財務諸表に対する監査を行った。日本円で2800億円相当のUSDTが発行されているが、6月1日時点でその金額を超える資産をTether社が保有しているとされる。
USDTは米ドルにペッグして発行されるが、発行プロセスに不透明感があり、多くの市場関係者が疑問視していた。最近では、テキサス州立大学の教授が不正に発行されたテザーがビットコインの価格を上昇させていたとの論文を公開している。
しかしFSSの調査報告によれば、テザー社が保有する2つの銀行口座にはそれぞれ$1,968,538,584.82、$576,528,652が保管され、USDTの発行額である$2,538,090,823.52を上回る米ドルが保管されていることがわかる。
Tether社は大手仮想通貨取引所のBitfinexと資本関係にあるため、USDTがBitfinexで取引されるビットコインの価格の高騰に寄与していると考える業界関係者もいた。ビットコインの価格は昨年高騰し、最高値1BTC=240万円を記録している。しかし今年に入り価格は下落し現在1BTC=74万円ほどで推移している。
Tether社は、公式サイトで新たなブログを公開し以下のように述べている。
「仮想通貨コミュニティへの説明不足により、Tehter社の運営に疑問を抱かせてしまったことを認めます。テザー社が発行したすべてのUSDTと同額の米ドルを我々は保有しています。Tether社とBitfinexは、銀行などの金融機関や規制当局と良好な関係を築いており、コンプライアンスに沿った運営を行っています」
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