アルト物色買い失速 BTCはハッシュレート復調が吉と出るか

16日のビットコイン(BTC)対円相場の終値は3,954円(0.4%)安の982,046円と二日続落。昨日明朝に発覚したツイッターへのハッキングで海外暗号資産(仮想通貨)関連アカウントが乗っ取られたことが売り材料となり、この日の相場はアジアから欧州時間序盤にかけて下げ一本調子となり97万円にタッチしたが、値固め局面を意識した押し目買いも根強く、売り一巡後に徐々に値を戻す展開へ。終値はプラス圏こそ回復しなかったが、欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁が、政策決定後の記者会見で金融緩和継続の必然性や景気下振れ懸念を示したことも意識されたか、米指数が安寄り後に揉み合う中、NY時間のBTCはジリ高で98万円を回復した。

一部のアルトコインで物色が続く一方、BTCとの相関が強いアルトコインには売りが入り、イーサリアム(ETH)やビットコインキャッシュ(BCC)の相場は、足元、比較的強く押している。こうした銘柄は月初に上値を伸ばしたが、今週は失速し上げ幅を徐々に縮小しており、BCCに関しては月間でマイナス圏に突入している(第2図)。アルトコイン買いの順回転を期待していたが、時価総額上位のアルトコイン相場の上値の重さに鑑みるに、循環物色のBTC買いが入る余地は狭いか。
一方、ビットコインのハッシュレートは半減期後の下落から復調し採掘難易度を示すディフィカルティーは過去最高で推移しており、需給が幾分改善されたことが示唆されている(第3図)。これまでハッシュレートが「揉み合い→復調」となると時間差で相場が追随したこともあり、今回もネットワークのファンダメンタルズ改善が吉と出るか。ボラティリティーの低水準も続いており、膠着相場解消に向けそろそろ腰を据えておきたい。













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bitbank Report 2020/07/17:アルト物色買い失速 BTCはハッシュレート復調が吉と出るか
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