ジャック・ドーシー「インターネットにはネイティブ通貨が必要だ」

ほとんどのイノベーションの価値は後づけで発見される。

サトシナカモトは、銀行へ依存する現代の金融システムへのアンチテーゼとしてブロックチェーンとプルーフオブワークを発明しビットコインを作った。その周辺には政府からの開放を望むリバタリアンと、90年代にインターネットが出現したことによって個人のプライバシーが侵害されると警笛を鳴らしたサイファーパンク支持者が集まった。

しかし多くがリバタリアンのような考え方をしているわけではない。また、銀行やフェイスブック、グーグル、アマゾン、アップルのような企業に個人情報を握られることのリスクを正確に測れている者はいなかった。それでもまもなく、ビットコインの価値が「Decentralization」(分権化)による中央管理機関を必要としない価値の保存と移転方法にもあることが発見された。

インターネットが発明されたことで情報は瞬時に拡散されるようになり、地球の裏側にいる人とのリアルタイム・コミュニケーションを可能にした。これにアジャストされるように産業が変化し、今では日常に溶け込むように、あるいは日常を代替するオルタナティブな現実として、インターネットは人びとの生活に寄り添っている。

インターネットに欠落していた最後のピースが「ネイティブな送金機能」だ。インターネット決済はいまだクレジットカードが主流でありそこそこ使いやすいが、12桁の番号を中央サーバーに送信し、企業にその与信チェックを委ねるのはピュアなインターネットではない。メールを送信するように、Webサイトを立ち上げるように、インターネットでシームレスにお金のやり取りが行えたら何が起こるだろうか。

その答えがビットコインの先にあると、TwitterとSquareの創業者兼CEOであるジャック・ドーシー氏はConsensus2018の場で語った。

「インターネットがネイティブ通貨をもちはじめた。これが起こることを待っていてはいけない。推進しなければならない。それがビットコインなのかはわからないが、私はそうなるとを信じている」

ドーシー氏は、ビットコインの大ファンとして知られている。インターネットで新しいアプリを出すのに、現在は各国ごとに決済代行プロバイダ等と提携し、現地の銀行を開設する必要があった。インターネットは世界中の情報をシームレスに繋いだが、通貨はいまだに地域に閉じている。

インターネットネイティブな通貨があれば、世界中で一斉にアプリを出せる。これほど素晴らしいことはない。

Squareは今年、Cashアプリを通じて3410万ドルのビットコインを売却し、20万ドルの利益を上げている。CashはSquareが1月にリリースした仮想通貨取引サービスだ。

CNBC

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