オランダ中銀「ブロックチェーンは現状金融インフラには活用できない」

真田雅幸
2018-06-08
(
Fri
)

オランダ中央銀行(DNB)は、ブロックチェーンを金融機関向けの情報インフラに活用するための実証実験を行った。実験の結果からDNBは、ブロックチェーンは外部の攻撃からの耐久性は高いが、金融機関が求める取引量を処理することはできないとの結論に至った。

DNBはブロックチェーンの最大の欠点として、大量の取引量を処理できるだけのキャパシティがないことを挙げ、システム維持に係るコストも高額で効率的ではないとした。

Dukatonと名付けられた分散型台帳技術(DLT)を使い、実験は3年に渡り行われてきた。ペイメントシステムや証券の情報記録システムなどへの活用を想定しながら実験は進められていた。

実験では異なる種類のコンセンサスアルゴリズムや、取引の検証メカニズムが試された。最初のプロトタイプでは、ビットコインのソフトウェアを利用し、5つのラップトップPCでネットワークを構築し、取引および検証成功時のトークン発行、取引手数料に関する実証実験が行われた。

トークンを始めにすべて発行するプレマインを行い、取引の検証報酬として手数料だけが支払われるネットワークを効率化したモデルも検証された。

ブロックチェーンが金融市場で使われるには、DNBが求める要項を満たさなければならない。ネットワークの安全性、効率性、可用性、キャパシティ、スケーラビリティなどが求められる。

DNBは、今回の実証実験について以下のように報告している。

「ビットコインに使われているブロックチェーンは興味深く、有望である。現状ブロックチェーンは、実用的ではないが今後も技術発展のための開発と投資を行っていく。将来的には実用可能なアルゴリズムが誕生するかもしれない」

既存の金融インフラと比べブロックチェーンは外部からの攻撃には強いが、そのトレードオフとして効率性、キャパシティ、スケーラビリティなどが失われる。DNBは、ブロックチェーンはどの場面にも使える技術ではなく用途は限定されていると述べている。

DNB

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著者
真田雅幸
マーケット・アナリスト

米国の大学で経済学を専攻しお金の流れについて興味を持つ。在学中にビットコインに興味を持ち、bitbankのメディアで寄稿を行う。2015年頃からビットコインのトレードを始め、デリバティブ情報も分析しながらトレードを行う。

米国の大学で経済学を専攻しお金の流れについて興味を持つ。在学中にビットコインに興味を持ち、bitbankのメディアで寄稿を行う。2015年頃からビットコインのトレードを始め、デリバティブ情報も分析しながらトレードを行う。
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