ブロックチェーンETF ナスダックとニューヨーク証券取引所に上場


ブロックチェーン企業のみに限定した上場投資信託(ETF)であるReality Shares社の NexGen Economy ETFがナスダック、Amplify社の Transformational Data Sharing ETFがニューヨーク証券取引所にそれぞれ上場した。今回のETFは、主にブロックチェーン技術や分散型台帳システムの開発やサービス提供などから収益を得る企業に投資をする。
ビットコインに代表される仮想通貨に使われるブロックチェーンは、仮想通貨市場の盛り上がりとともに注目を浴びる技術となり、現在多くの企業が開発を進めている。投資家の中にはブロックチェーンに興味があるものの、仮想通貨への直接投資はリスクが高いとみている人も多い。これらは、そのような技術に投資をしたい投資家の需要を取り込むことができる金融商品となっている。
17日に上場した両ETFはそれぞれ一時20%の価格上昇があったものの、終値は初値付近まで価格を戻している。ETFも仮想通貨同様のボラティリティの高い上場初日となった。
ブロックチェーンに注目が集まる一方、技術自体は発展途上にあり規制などの法整備も整っていない。そのため、企業が技術をうまくプロダクト化し安定した収益を上げられるかは現段階では未知数であり、ETF投資にも仮想通貨投資同様のリスクが潜んでいる。
米証券取引委員会(SEC)は、ロングアイランドアイスティー社の一件からETFの名称にブロックチェーンという名詞を使わないよう指示している。ブロックチェーンという名称は、投資家の間でも注目のワードのようで、ロングアイランドアイスティー社がロングブロックチェーン社に社名を変更すると、同社の株価は3倍に跳ね上がった。SECとしては、投資家を惑わすようなETFの名称は避けたかったようだ。
金融関係者にはビットコインよりもブロックチェーンに興味をもつ者も多い。JPモルガンのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は、元々ビットコインに否定的であったが最近は、「ブロックチェーンの技術は本物だ」との発言をしている。
ビットコインのブロックチェーンは、企業などの第三者機関を通さずP2Pで取引を行うために開発された。ブロックチェーンETFの成績は、企業がブロックチェーンの新たなユースケースを発見し収益を得られるか否に左右されるだろう。
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